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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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十戒と主の祈り      

鈴木英昭著

        (元日本キリスト改革派名古屋教会牧師)

主の祈り(文語)
天にまします我らの父よ
願わくは
み名をあがめさせたまえ
み国を来たらせたまえ
み心の天に成る如く地にもなさせたまえ
我らの日用の糧を今日も与えたまえ
我らに罪を犯す者を我らが赦す如く我らの罪をも赦したまえ
我らを試みに遭わせず悪より救い出したまえ
国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり
アーメン

 

=御国=

第二の祈り②・神の国に入る

       ヨハネ3:1~13

 前回は「御国」すなわち、神の国が神の支配であることを理解しました。残りを3回に分けて、神の支配のことを聖書から、少し具体的に学ぶことにします。今回は、神の支配に入る、御国に入ることを求める祈りとして、次には、私たち自身がすでに神の国に入っている者として、神の支配に服することを求める祈りとして、最後は、約束されている終末の日が来て、イエス・キリストの再臨の後に、神の国は完成し、私たちは完全な救いを与えられますから、その日が来ることを祈ります。

 御国は確実に、そして着実に拡大していくことを約束されていますので、このことを期待をもって求める祈りとして学びます。

 

 旧約時代に神の国は、イスラエルの民と言う選民に殆ど限定されていましたが、主イエスの到来とともに、神の国は全世界に開かれました。そのために主の約束によって聖霊が降られ、主イエスを信じる人は、国籍に関係なく、神の国に招かれています。

 このヨハネによる福音書3章に記されているニコデモのことは、私たちがよく知っている聖書箇所の一つです。彼が夜、主イエスを訪れた時、主は彼に何が必要であるかを、こうおっしゃいました。

 「はっきり言っておく。人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」(3)。

 

 ニコデモには今のままでは、神の国を見ることができない、と主はおっしゃいました。見ることができないだけでなく、ましてや、神の国に入ることは決してできない、とおっしゃったことになります。神の国、神が支配しておられることを本当に見ることさえ、「新しく生まれること」が必要条件であると言われました。さらに主は、言い方を変えて、5節でこう言われました。

 「水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない」。

 「水」とは何を指して言われたのか、洗礼者ヨハネが授けていた水の洗礼に関係があるというのが最も自然で、ヨハネが水でどんな洗礼を授けていたかを思い出したでしょう。自分の罪を認め、それを悲しみ、悔い改めて、洗礼を受けるためにヨハネのところに来ていましたから、悔い改めの洗礼のことでした。もう一つの「霊」とは、主御自身がお与えになる聖霊のことですから、聖霊に助けられて、主イエスを信じることを指しています。

 従って、ニコデモであれ、だれであれ、罪を悔い改めて、主イエスを信じることで新しく生まれます。こうして神の国に入れられます。

 ですからこの第2の祈りによって、救われる人が起こされ、そのために私たちに証しさせ、伝道させてくださいという祈りです。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
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東京大学大学院法学政治学研究科教授
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東京大学大学院人文社会系研究科教授
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おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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