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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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十戒と主の祈り      

鈴木英昭著

        (元日本キリスト改革派名古屋教会牧師)

主の祈り(文語)
天にまします我らの父よ
願わくは
み名をあがめさせたまえ
み国を来たらせたまえ
み心の天に成る如く地にもなさせたまえ
我らの日用の糧を今日も与えたまえ
我らに罪を犯す者を我らが赦す如く我らの罪をも赦したまえ
我らを試みに遭わせず悪より救い出したまえ
国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり
アーメン

 

=御国=

第二の祈り③・神の支配に服する

       マタイ13:18~23

  

 神の支配である神の国は、主イエスが誕生され、公生涯をなさったことで、画期的な新しい姿を現しました。それまでの旧約時代は預言者、祭司、王という人々を通して、神はその御心と御力とを現してこられましたが、御子によるその支配の豊かさは格段の違いとなりました。とりわけ、その十字架の死と復活によって、主の愛は人々の心を開き、大きな支配をもたらすことになりました。それが終末の完成に向かって、さらに拡大されていくことが確実であることは、この「種蒔きの譬え」の通りです。

 主はこのように蒔かれた種には4種類の可能性があることをお語りになりました。その中の一つだけが順調に成長しています。このことは、妨害する悪魔の働きが強く、決して侮ることができないということです。現実もそのように見えます。私たちは、日本という異教の土壌に生きていて悪魔の働きを肌で感じています。信じることに妨害を受け、信じてから成長することにも妨げがあります。

 しかし、30年余りの牧師の経験から、少し分かって来たことは、プロテスタントの宣教が始まって150年になろうとしている時、私たちキリスト者の成長の難しさを少しでも取り除かないと、人々が信仰に入るのは妨げられるということです。

 言い換えると、私たち自身が聖書の教会に成長すること、具体的には私たちが、教会でも、家庭でも、地域でも、親戚にも、職場でも信仰的に羨ましがられるようになって初めて、良い環境が与えられることになります。そのために、改革派教会が目指している教会は確かに聖書の教会ですが、良い伝統がまだまだ受肉していないのが現実です。 

 

 この譬えから教えられるように、先ず、主がこのように実を結ばせてくださることを約束していてくださることを知って、励まされます。

 そうして、主が言われたように、現実に、悪魔のために、私たちが実を結ぶのを妨げられている自分自身に気付き、先ずそのことを認める必要があります。認めるからこそ、「御国を来たらせたまえ」と祈らなければならないのです。

 神の国が自分を支配してくださるように、自分が真実にその支配に従うようにさせてくださいと祈ります。私たちは傍観者ではありません。み言葉を聞こうとしない思い上がりで、この世の力に負けており、さまざまな誘惑に負けていては、御国は来ません。誘惑に対して闘うことができるよう、できれば、「勝たせてください」というのが、このように「御国を」求め、「御国に服すること」を求める祈りです。

 それは私たちが、その祈り求める神の支配に服したいという願いが真実になることを願う祈りです。この譬えを聞いて悟る人は「ある者は百倍、ある者の六十倍、ある者は三十倍の実を結ぶのである」と、主御自身から保証されているので、失望しないで、「御国を来たらせたまえ」と祈ります。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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