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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに
  =時々の記=
    (33
 
10月16日
昨日は、爽やかな秋晴れに恵まれ、村祭りが行われました。村長さんはじめ、役についている人たちが神輿のあとを、ついて歩いて、我が家の前を通り、長い行列となりました。なかには、主人に近づいてきて、元気でな・・・と声をかけてくれる友もいました。若者は、皆、都会に出てしまい、年寄りの村になってしまいました。教会と、よくにた現象です。
楽しげや 入日になびく ススキ原
木犀の 匂ひ初めたり 庭掃
秋桜(あきざくら) 遺して老いの 田舎去る
野紺菊 乱れを見せて 門(かど)の先(さき)   馬場路哉
 
10月21日
主人は、今年の冬は、家で鍋物でも食べようと意気込んでいます。今朝、早くから猫の額ほどの我が家の畑?に白菜の苗3つ水菜の苗も3つ、買ってきて、鍬を持って丁寧に耕し植えていました。本当に家族で、鍋を囲んで食事が出来たらと、その姿をみて、胸がキュンと痛みました。祈るしかありません。
掃き寄せて 径(みち)の木の実や地蔵尊
穏やかや 薄雲かかる 後の月
通学子 漆紅葉(うるしもみじ)の下歩く      馬場路哉
今日も、気持ちの良い秋日和です。明日からくだり坂とか。さあ洗濯でもして、気持ちを洗い流しましょうか。
 
10月22日
最近はこの田舎でも、電飾する家が増えてきて、夜、真っ暗だった頃とくらべると、華々しいので、びっくりです。ふと、マカルピン先生ご夫妻を思い出します。思い出の沢山詰まった飾りの品々を一つ一つご夫妻で語らいながら飾り付けておられました。これはお祖父さんからのもの、これは娘のX歳のプレゼントとクリスマスツリーは思い出ツリーでした。聖書の中に出てくるような、素晴らしいご夫婦でいらっしゃいました。
マカルピン婦人の書かれた「讃美歌物語」は、心打たれるものです。讃美歌の成り立ちを知るのにとても役に立っています。名古屋での活動も活発でした。名古屋教会で説教をされたあと、すぐに、名港伝道所へ車で移動されとても忙しい生活を送っておられました。マカルピン先生は、スピードを出し過ぎて、よく婦人に忠告されていました。懐かしいよき思い出です。
 
10月25日
きょう、奈良市に星野富広さんご夫妻がこられ、講演会が開かれます。ぜひ参加しようと2週間前に予約をいれましたら、会場に入りきれない方の方が多く、すべて断っているとのことでした。残念。水野源三さん、星野富広さんのお二人の詩集は、多くの方を励まし続けてくれています。
私は、教師の最後の3年間は、障害を持ったお子さんたちの担任をさせていただいておりました。毎朝、決まって、クラスですることは「一人の小さな手」をうたうこと。そして、その日の子供たちの要望に沿って、水野源三さんの詩であったり、星野さんの詩であったり、と本を読み聞かせて、みんなが、落ち着いてきたら、学習に取り掛かりました。
集中力が短いので、机の上での学習は、なかなかできません。手先きを動かすのに、粘土では、味気がないので、白玉団子をこねさせたら、とても喜んで上手に丸く仕上げ、それをぜんざいの中にいれて、食べたときのどの子も満足した顔は忘れられません。
お家の方とも、連絡を密にするために、子供の様子(その日にきのうまでできなかったことができるようになったこと)をお知らせノートで伝えます。職員室では、学校行事などの計画は、障害をもったお子さんのことを一番に配慮してもらうよう、伝えていきました。いつの間にか、今まで、最後にしか、発言できなかった障害児学級の担任が一番先きに、意見を述べる事ができるようになりました。そんなことを、思い出しながら、今日一日をすごします。
 
10月28日
こちらも、朝夕は、ストーブを入れだしました。寒さに向かうのですね。私は、この11月で、60歳になります。やっと25年間働いた時の年金をわづかですが、頂けそうです。今まで2年間、収入ゼロでした。主人の年金にぶら下がって生かせていただけました。
上野緑ヶ丘教会では、また、ひとつの家族がふるさとへ帰るために、送別会をいたしました。見渡すと、若者は、一人、二人です。信仰の継承が叫ばれていますが、まず我が家から、子供たちを教会へ、導かねばと祈っていますが、仕事で日曜日に出なければならないので、厳しいです。でも、今すぐに実現しなくても、あきらめず、祈り続けていきます。
お渡りや 白髪の増えし 村祭り
黄落(こうらく)す 道を辿れば 清流
広大な 段丘遺跡 イナゴ飛ぶ      馬場路哉              e108aa86.jpg
 
いよいよ、明日三重大学病院行きです。主人は、家にいても、落ち着かないのか、良いお天気なので、リハビリを兼ねて、山道を歩きに出掛けました。私も、思い切り讃美歌を歌って、自分に勢いをつけようとしています。神様にすべてを委ねきることができれが、平安になるのですが・・・。
 
11月4日
熱いお祈りに支えられ、検査結果を聞きに三重大学病院まで行ってきました。本当に、皆様のお祈りによって、検査結果は、すべて異常なしでした。
馬場さん!と、主治医の松峰先生に呼ばれて診察室へ入って、検査の結果を聞くまでのハラハラ、ドキドキ・・・。そして、私はこのように祈っていました。神様、主人は、きっと何かがみつかることと思います。でも、それを聞いて、決して、動揺することなく、静かに、大人らしく受け止めることができますように信仰を強めてください、と。今日はだめです。イライラが先行して、本を読んでは閉じ、また開いては読みの繰り返しです。
名前が呼ばれるまでずいぶん時間がありましたので、これは、ほかの先生方とこれからの治療方針について、話し合っているに違いないと、どんどん心配が増してきます。診察室で、先生がCTの画像、MRIの画像をパソコンで説明してくれますが、何がどうなっているか、素人にはさっぱりわかりません。
先生に、あのう・・・、再発転移はどうなのでしょう、と尋ねると、ああ、今のところ大丈夫ですね。
有難うございます。今年のクリスマスは、やっと2年振りで、教会の礼拝に二人で行くことができそうです。あさって、11月6日は、私の60歳の誕生日です。
主人に検査結果が異常なしだったことは、最高の誕生日プレゼントだよって、心から神様に感謝してそう伝えました。
娘にも伝えました。実は、娘は昨日主人の元気な姿を見るために帰ってきました。そして、私に三重大病院は遠いから、天理病院へ変るようにといってくれました。三重大までお母さんが毎日通うのは、体力的にしんどいから天理だったら、娘も、時々行く事ができるからとそう言い残して帰りました。
私は、真剣に何かがあったら病院を変わろうとしていました。主人にそのことをいうと、やはり最初に手術をしてくださった三重大の先生方に最後まで診ていただきたいとのこと。
一晩中、なかなか眠れず、朝になってしまいました。
今は、疲れているはずなのに、テンションがたかくなっているのか、元気です。
 
11月5日
早速のメール有難うございました。心から、感謝しています。
吉岡 繁先生はお元気でいらっしゃいましたのですね。いつも、先生の「緑のまきば」で、励まされ、強められたことを思い出しています。奥様もご一緒にいらしてくださったのですね。改革派教会のこれからを考えると憂えることが多いのですが、神様に祈りつつ、子供たちをまず、教会へと導きたいものです。
朝霧の 晴れて 日輪差しわたる
河川敷(かせんしき) 広びろとあり 秋の草    馬場路哉
 
主人は嬉しそうに、いそいそと名張の図書館へ出掛けました。その後、小山を歩きに行くといって水筒を片手に持っていきました。
私は、昨日あまりにも興奮しすぎて、郵便局に大切なキャッシュカードを置き忘れて、ありますと電話をもらって、何てあわてんぼうなのでしょう、と今から、郵便局に取りに行きます。
 
11月10日
おはようございます。冷たい雨のあとは、冬の到来を思わせる寒さです。スカーフ、手袋、靴下などを冬物にそろえて、いざ散歩へ出発です。少し、体がほっこりしてきます。
昨日の礼拝では、主人の検査結果が、異常なしと聞いて、会員の皆さんが大きな拍手で、祝ってくれました。感謝です。主に在る兄弟姉妹の祈りは、本当に強められ、支えられます。
午後から、三浦綾子さんのご主人の話を聞きに行きました。綾子さんは、多くの病を神様から、与えられ、そのことに対して、恵みだと、言われたそうです。病で苦しんでおられる方の気持ちに添えることができるから、といっておられました。私たちのような信仰とは、ずいぶん違うものだと、ただただ感心させられました。若いとき、三浦綾子さんの「塩狩峠」で、感激の涙を流したことを、思い出していました。主人は「銃口」を読み直したいと言って、名張の図書館へ、もう出掛けました。
農園に 育つ苗木や 秋日差し
車椅子 山茶花の道 押され行く    馬場路哉
 
きのうは、寒さの中、主人の叔母(こどもがいない)と主人の母とを見舞いに行ってきました。叔母は、ベッドに寝たきりで、私のことを心配してくれる人が誰もいない、といって寂しがっていました。胸がいっぱいになりました。
孤独とは、人を弱らせてしまいます。施設の方も見舞いに行くと、気を使ってくれますが、人手もなく思いとは違って機械的になってしまいます。そうでなくては、やっていけないのでしょうが、後味の悪いお見舞いになってしまいました。
 
11月14日
皆、孤独に耐え苦しみ、悲しみをのりこえて、人のことを思いやることがほんの少しできるように成長させられるのですね。主人も、よく口にする言葉ですが、郵便局長時代は、毎日毎日が命がけだったと。すると、どうしても、牧師先生に命がけの伝道を求めてしまって、批判的になってしまったと。そして、今、出来ることなら路傍伝道に携わりたいと、言っています。やはり、教会に来る方を待つだけでは弱くなります。皆からからかわれたり、傷つけられたりしても、この福音を述べ伝えるためには、外に向かって、呼びかける必要があるのではないでしょうか。
今年の年賀状に、初めて、聖句を入れました。山添村の方に私たちは、キリスト教徒です、と理解をしてもらうためにです。少し、勇気がいりましたが、年賀状を見た人たちからの反響を待って見ることにします。
 
                   馬場暁美
                  (上野緑ヶ丘教会員)
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緑を大切に!
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守ろう自然、育てよう支援の輪を!
書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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