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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「契約の継承」(61)
第8章 村人と村の生活
 神の契約にそって生き、教える(6)
村人と村の生活
 
生徒というもの(3)
 
私たちが生活している今の文化的状況は、私たちの生徒がその種の成熟さを追求するようし向けるのを難しくしています。しかし、実際の障害というのは文化ではありません。問題利己主義へ心が傾くことです。しかしながら、これらは大いなる希望を与えます。私たちがの世にいる限り、文化は私たちに対峙するでしょう。しかし、心というものは聖霊の力によて、大きく直ちに変えられことができます。私たちの方は罪の力に気づくべきであって、罪合わせるのではなく、それと対決すべきです。私たちの生徒が五人であろうと、五十人であうと、「彼ら」「私たち」も罪人たちであることを理解しなければなりません。
 S.G.デグラーフはこう書いています。
 
子どもの典型的な罪は自分のことを第一に考えることである。子どもは神bde75a7c.jpg
が第二番目である限り自分の生活において神のための場所を持っている。
私たちは罪に傾く子どもたちの行動の性質に順応しているとき、責任をも
って行動しているだろうか。あるいは、私たちはそれに反対すべきか。適
切な視点から、聖書の物語を子どもたちがしっかりつかまえることが、子
どもにとって困難なのは彼らの理解力がそこまで至っていないからではな
く、心が受け入れないためである。小さい子どもたちは大人にくらべ彼ら
の生活の中で神について考える余裕がない。私たちが人生において、神が
中心であることを子どもたちに見せるなら、私たちの中心のゴールに到達
したことになるであろう。
注三S.G.デグラーフ『約束と救い』第一巻(オンタリオ・パイデイア出版1977)20頁
 
 生徒たちの必要に合わせることが今日多く強調されています。ルカ2章51~52に見られる4つの成長の分野(知恵がみち、知識が増し、神に愛され、人に愛される)は内面に焦点を当てたものではありません。もし、私たちが、聖書的な知識を得るのを切望するように、生徒たちに挑戦するつもりなら、彼らに神の清さと、彼ら自身の罪の現実に絶えず対面させなけばなりません。
 フィラデルフィアのキリスト教カウンセリング教育協会のスタッフの一員であるエドワー・ウェルチ博士は、彼の『人が大きく、神が小さいとき』という題名の著書の中で、奉仕にして、人の自尊心と、困窮というような問題について、神中心の方向へ私たちを導いてくれす。彼はこのように書いています。
 
 罪よりもむしろ、必要が私たちの第一の問題となっているとき、私たちの
自己認識が影響されるばかりではなく、福音それ自体が変えられてしまいま
す。
……神を思い描くことの本質は、神のご臨在を喜ぶことであり、すべてのも
のにまさって、神を愛することであり、私たち自身の栄光ではなく、神の栄
光のために生きることである。人間存在の最も根本的な問いかけは、「どのよ
うにしたら、神はわたしの心理的な願いを満たしてくださるか」ではなく、
「どのようにしたら、わたしは神に栄光を帰することができるか」というこ
とになる。こうした違いは、私たちの心を、非常に異なった方向へ引いてい
くことになる。すなわち、一方はいつも私たちを外の方に向けて、神の方へ
と引き寄せるが、他方は、まず私自身に向かって、内面へ引いていくのであ
る。……私たちの心理的な必要を満たすために、キリストに向くことは、私
たちの渇望をキリストにある者とすることである。……
 自己中心的な要求は、満たされることはなく、結果として死に置かれるこ
とになる。
注四 エドワード・T・ウエルチ『人が大きく、神が小さいとき』(Phillipsburg,NJ:Presbyterian &
 Reformed .1997)157、165、172、174頁
 
 ウェルチ博士は、私たちが誰であるかという点で、聖書が持つ見方は、私たちの中にあるの似像に焦点があるという説明しています。「神の似像につくられているということは、私ちがあらゆるところで、神を愛し、創造物が彼を愛し、神の栄光を誉め讃えるためであるとうことを意味する。」(エペソ1:12、14)このことは、神が、私たちが仕えられる要より、むしろ仕える賜物を私たちに与えられたことを示している。他のどんな展望も、聖書には及ばず、最終的には喜ぶよりも、むしろ悲惨な方向へと私たちを導いてしまう。」
 注五 エドワード・T・ウエルチ『人が大きく、神が小さいとき』(Phillipsburg,NJ:Presbyterian &Reformed .1997)179頁
 
 これ以外の他の見方は私たちの生徒たちを喜びよりも、悲惨へと導くでしょう。契約によ扱いは生徒たちに自分たちのことよりも、むしろ彼らの救い主を指し示します。私たちがイスを見れば、見るほど、私たちの罪深さがわかります。罪の認識は悔い改めに導きます。悔改めの喜びは直ちに許しが続きます。
 契約による展望の重要性を説明して、S.Gデグラーフは次のように書きました。
   
    その物語は子どもたちが理解することが困難であろう。彼らの知性がそれ
  らをそれらを理解することができないというのではなくて、彼らの心がそれ
   を受け入れないためである。罪は私たちを分離させてしまったため、どの子
   どもも生まれつき個人主義者である。私たちは一人一人独立した存在として、
   この世に生きており、自分自身の思想を形成する。
   あなたが物語を語るときに、個性主義を力説するなら、子どもたちはあな
  たが言うことをたやすく受け入れるであろう。しかし、私たちは罪のために
   負わされた状態にいることや、宣伝マンの美しい石けんを売るような方法で
   福音を売るようなことに我慢できるだろうか。それとも、私たちが物語を語
   ることが、その個人主義に戸を閉ざそうとすべきなのだろうか。
注6S.G.デグラーフ『約束と救い』25頁
 
 私たちは生徒たちにイエスを示さなければなりません。彼らがキリストに属するゆえに、仰という村の一部分であることを示さなければなりません。私たちは、彼らが村の共同体の務を負っているということを示さなければなりません。
 
  『契約の継承者』連載終了のお知らせ
主にある兄弟姉妹の皆様、長い間「契約の継承」の連載をしてきましたが、このたび出版することが出来ましたので、この「つのぶえジャーナル」での連載をひとまず打ち切り皆様には本を読んでいただきたくご案内申しあげます。
『契約の継承者たち「信仰を受け継ぐ」』
出版 聖恵授産所・ 販売店 全国キリスト教書店 ・価格1800円+消費税
お問い合わせ WIC 代表 岸上とし子(〒500-8223)
           岐阜市水海道2-12-2 ℡058-245-7609
 
次月号から「ポーリン・マカルピン著「旧・新約聖書婦人物語」を連載いたします。 
 
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
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「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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