忍者ブログ
2023年7月号  №193 号 通巻877号
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『旧・新約婦人物語』(3)
 
われらの主の母e057f7a7.gif
マリヤ(Ⅰ)
 
おとめマリヤは全世界に一番よく知られているクリスチャン婦人です。しかし残念に思いますことは、マリヤについて多くの人々に知られていること、また信じられているところ、それは聖書に基づいておらず、おもに迷信であって、わたしたちはよく気を付けて、主の母マリヤのことを研究しなければ、いろいろと間違った考えに陥る危険があります。
ルカによる福音書1章26節以下に、マリヤのことが記されています。わたしたちがここで教えられることは、
1 彼女の生まれはガリラヤのナザレであること。
2 彼女はダビデの家のヨセフと言う人と婚約の間柄であったこと。
3 神の不思議な摂理によって、彼女はすべてのユダヤの婦人の内から、主イエス・キリストの母として神に選ばれたこと。
4 神がこの喜びの知らせを天使ガブリエルをお遣わしになって、彼女にお知らせになりました。その時、マリヤはひどく驚き胸騒ぎしましたが、この知らせを信じ、主のはしためとして、聖霊の不思議なお力でみごもっている子の生まれるのを待ち望んだこと。
 これらの事柄を考えて見ますと、マリヤ自身は完全なものであったとは、聖書には書いてありません。何の罪もなく、清いおとめであったから、イエス様の母として選ばれたとは言えません。またマリヤ自身の善い行いの報いとして、イエス様の母となれたとも記されてもいません。ただただ神の不思議なお恵みによって、イエス様の母として選ばれたのです。
 ガブリエルの言った言葉、「恵まれた女よ、おめでとう・・・」(28)をよく味わって下さい。この本当の意味は、わたしが申しました意味と同じだと思います。マリヤは実に世の婦人の内、最も恵まれた女性です。神のひとり子を暫くの間でも、自分のお腹に宿し、イエス様が赤ん坊の時から彼女は「お母さん」と呼ばれ、あの十字架の最後の時まで、彼女を母として愛したのです。
 しかし、主イエス・キリストの母としての尊い務めを果たすその喜びも大きかったでしょうが、反面、その責任の重さと、神への犠牲の大きさも、わたしたちの想像も及ばないものがあったと存じます。
 このところで皆様に考えていただきたいことは、マリヤの特徴はどこにあったかということです。
1 彼女の謙遜であります。彼女は自分をいやしくし、「わたしは主のはしためです」(38)と答えております。彼女には別に人目をひくような能力も、世の人が考えているような清さもない、小さな片田舎のおとめにしか過ぎなかったのです。
2 この謙遜なおとめが、喜んで神のお言葉を聞き、それを信じて服従した時、彼女は全世界の婦人の内で、一番恵まれた者となったのです。
 しかし、謙遜だけでは足りないと思います。たとえいかなる犠牲を払っても、わたしたちは勇気を持って神に服従して行かなければなりません。マリヤの場合、服従はかえってやさしいことで、彼女の妊娠に対する村の人たちの誤解と非難はどんなであったでしょう。夫のヨセフでさえも一時は、彼女を離婚しようとしたほどです。わたしたちは、マリヤのこの謙遜と神への服従に、彼女の涙の苦闘があったことを忘れてはなりません。
 どこまでも神に従って行くことの難しさが、つくづくと感じさせられます。
 「兄弟たちよだから、ますます励んで、あなたがたの受けた召しと選びを、確かなものにしなさい。そうすれば、決してあやまちに陥ることはない。こうして、わたしたちの主また救い主イエス・キリストの永遠の国に入る恵みが、あなたがたに豊かに与えられるからである」(Ⅱペテロ1:10~11)。
 わたしたちは皆選ばれた者です。選ばれた者として、神から命じられた使命があるはずです。その使命が大であれ、小であれ、わたしたちは懸命に果たすべき責任があります。あなたは今、選ばれた者として、神よりの務めをどのように果たしておられるでしょうか。
 
ポーリン・マカルピン著
(つのぶえ社出版)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ブログ内検索
カウンター
★ごあんない★
毎月第一日更新
お便り・ご感想はこちらへ
お便り・ご感想くださる方は下記のメールフォームか住所へお願いいたします。お便りは「つのぶえジャーナル」の管理人のみ閲覧になっています。*印は必須です。入力ください。
〒465-0065 名古屋市名東区梅森坂4-101-22-207
緑を大切に!
お気持ち一つで!
守ろう自然、育てよう支援の輪を!
書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

b997b4d0.jpg
 









「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
 a0528a6b.jpg









「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

0eb70a0b.jpg








さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

Copyright © [   つのぶえジャーナル ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]