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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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2911be34.jpg『旧・新約婦人物語』(6)
 
 最後の預言者
  「アンナ」
 預言者アンナについては、聖書は僅か3節しか書いていませんから、聖書をよく注意して読まないと、彼女のことを見落としやすいのです。ルカ福音書2章36節から38をよく読んで下さい。この3節から次のようなことがわかります。 
1 アンナは84歳に達する老いた女預言者でありました。
2 彼女の父はパヌエルと言って、イスラエルのアセル族の人でした。皆様もよくご存知と思いますが、アセルと言うのは、昔のイスラエルの12部族の一つで、おもにガリラヤ地方に住んでいました。だから、アンナはガリラヤ人でありました。
3 彼女は気の毒な身の上で、若い時、ご主人を亡くしたのですが、その後、再婚もせず、彼女の長い生涯を全く神に捧げ、神の宮で神様の御用を勤めました。彼女の毎日の生活は、どうであったかと申しますと、夜も昼も祈りと断食をもって神に仕える生活でありました。
 
 ここで、わたしたちの気付くことは、何百年にもわたって、預言者がなく精神的にも、
政治的にも乱れ切ったユダヤの国に、再び預言者が現れたということは不思議であります
が、これは神の愛のみ摂理と言うものでありましょう。
 たとえ預言者アンナが老齢であったとはいえ、イエス様を救い主キリストと認め、まだ
幼いイエス様を待ち望んできたメシヤとして受け入れ、神様に感謝いたしました。そして
アンナはこの幼な児こそ救い主であることを、救いを待ち望むエルサレムの人々に語り伝
えたのです。
 もしユダヤ人の祭司たちや宗教家たちが、このアンナの言葉を聞いて、素直に受け入れ
ていたなら、ユダヤの国のその後の歴史は、もっと幸いな、かわったものとなっていたこ
とでしょう。しかし、残念なことには、祭司も指導者らも心のかたくななために、精神的
に耳の聞こえない者となり、アンナの預言に耳を傾けようともせず、ついに神よりの救い
の恵みに与ることができませんでした。
 さらに残念なことには、アブラハム・カイパー博士が語っておられますように、預言を
通しての教えは、これが最後でありました。この最後の恵みの預言を彼らが拒否し、退け
たのであります。この女預言者アンナ以後は、預言の必要がありませんでした。なぜなら、
預言の通り、既に救い主がお生まれになったのですから。
 アンナが、イエス様にお目にかかったのは、ある日のこと、宮の内においてでありまし
た。イエス様の両親は、子供が生まれてから6週間目に宮に行き、神に捧げるユダヤの律
法に従って、イエス様をエルサレムの宮にともない、そこで神に幼な児を捧げる儀式をい
たしました。ちょうどその時、シメオンという信仰深い老人がいましたが、聖霊に導かれ
て宮の内に入り、この幼な児のイエスこそは、わたしたちの待ちに待った救い主であるこ
とを示されました。そしてシメオンは彼の腕にイエス様を抱きかかえて、神様を褒め称え
て言いました。
 「主よ、今こそ、あなたはみ言葉のとおりに、この僕をやすらかに去らせてくださいま
す。わたしの目が今、あなたの救いを見たのですから。この救いはあなたが万民のまえに
お備えになったもので、異邦人を照らす啓示の光、み民イスラエルの栄光であります」と
申しました。この時、老女預言者アンナが近寄って来て、この子こそは、主イエス・キリ
ストであることをあかしし、神に感謝を捧げたのであります。
 このお話しで、わたしたちが学びたい教えが3つあります。
1 老齢者の神に対する奉仕が、いかに大切であるかということであります。この84歳にもなるアンナの信仰と、彼女の祈りの生活は実に素晴らしいものでした。普通、老齢者の方々は自分の老齢に心がとらわれて、この老いの身が何のお役に立つだろうかと、思われるかも知れません。しかし、いかに老いたりとは言え、熱心に祈ることは誰にでもできます。また老いたる者の熱祷が神に聞かれ、若い人たちを奮い立たせた実例が、たくさんあります。また逢う人毎に、すべての人々にみ言葉を語り伝えることができるはずです。
2 神の良き器となるために、わたしたちは絶えず祈り、常に神のお導きを求めなくてはならないことです。アンナとシメオンはどうして、イエス様がキリストであると信じることができたのでしょうか。それは、彼らが絶えず祈り、常に神のみ声に心の耳を傾けていたからであります。
3 神の教会は、すべての信者の交わる奉仕の場所であることです。ガラテヤ人への手紙3章28節に「もはや、ユダヤ人もギリシャ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もない。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからである」とあります。このように教会では老若男女の差別はありません。アンナのような老女の意見や奉仕も、実に大切であり、女たちの意見も同じく大切であります。だから、若い人は、年老いた人の意見を尊重し、年老いた人も、若い人たちの意見を重んじ、キリスト者として、老いもきもそれぞれの立場で一致協力し、神の栄光を現わし、み言葉の証しをいたしたいものであります。
  (アブラハム・カイパー博士(1837~1920)、オランダの改革派の神学者で政治家でもありました。アムステルダム自由大学の創立者であり、初代総長になりました。1901年から5年までオランダの首相を務め、1908年からは終身国務大臣でした)。     
 
 
ポーリン・マカルピン著
(つのぶえ社出版)
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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
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「あとがき」より
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「聖霊とその働き」
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「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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