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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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200811070803000.jpgあなたに聖書を

「キリスト教百話」・・・3

問3 教会では神様を礼拝すると言いますが、神様というのがよくわかりませんね。
答  おっしゃる通りです。元旦には初詣といって神様をお参りに行きますが、その神様ってどんな方かと聞かれても「神様は神様だよ」と言う程度で、それ以上に説明はなかなか出来ないし、第一そういうことを考えてお参りしていないのが普通ではないかと思います。それと、神様と言うのは見えないものですから、この見えないものを、分かるように説明するのはなかなか出来ません。
 ある人は子供の頃、近くに神社の神殿の扉を開けて見たら、中にあったものは石ころ一つだったので「神様なんていないんだ」と思ったそうです。子供らしい受け止め方のようですが、大人だって「神様がいるなら、出て来て見せてくれ」と言いますから、神様の姿を見て確かめたいのでしょう。
 但し、もし神様が目の前に現われた時、「やあ神様、よくいらっしゃいました」と言えるかどうか怪しいものです。例えば「西郷隆盛さん、いらっしゃったら出て来て下さい」と叫んだ時、その西郷さんが出てきたなら「やあ、よくお出で下さいました」と言えます。西郷さんを知っているからです。
 それと同じように、神様について知っていれば神様が現われた時「よく来て下さいました」と言えますが、神様について何も知らず、神様との親しい関係が無ければ、現実に神様が現われたとしても、それが神様だと分かるものをわたしたちは持っていないのです。ですから「神様、出て来て下さい」ということは出来ても、その神様について何も知っていない以上、分かりようがないのです。
 そういう風に、人間は、神様については無知なのです。にもかかわらず、人間は、神様のことをあれこれ考えます。昔から、山の荘厳さ、海の計り知れない深さ、吹きまくる風の強さ、突如として襲いかかる地震の力など、人間の力や知識では捉えることが出来ないものに神秘的な何かを覚えて、山の神、海の神、風の神、大地の神などがいると信じてきました。
 太陽神とか火の神とかもそうですが、これらはすべて自然神でありまして、こういう自然を神として崇めることを自然崇拝と呼び、こういうあり方全般を自然宗教と言います。海開き、山開き、地鎮祭などの神事は、古代から一貫してわたしたちの中にある自然への畏敬の念の現われでしょう。
 形は変わっても、こういう自然崇拝は、宗教としての何かを行っているという意識は無くても、世界のすべての人種や民族に共通してなされています。また、人間は、自分の力では実現出来ないことを可能にして下さる方として神様のことを考えています。 病気の癒し、安産、商売繁盛、交通事故からの守り、受験合格などなど、人間の願望を満たして下さる方としての神様を考え、神様にそういう期待を寄せています。
 「人間が神様だと言って崇めているものは、人間の欲望の客観的投影である」と言った人がおりますが、まさにその通り、神様というのは、人間が造りあげたものに過ぎないと言えます。

篠田 潔
(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

「キリストへの時間」放送予定
 3月
   3日 横山良樹 (日本基督教団半田教会牧師)
   10日 横山良樹 (日本基督教団半田教会牧師)
   17日 南 吉衛 (日本基督教団桑名教会牧師)
   24日 南 吉衛 (日本基督教団桑名教会牧師)
   31日 南 吉衛 (日本基督教団桑名教会牧師)
   
       (放送開始1952年10月)
 
CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ)
毎週日曜日朝6時30分~45分放送
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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