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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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   自閉症者のひとりごと

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1月16日
今日は歯科に行きました。自転車はバッテリを抜いて持っていました。重い。
母から電話があり、母は何もしたくないとのこと。日本の叙情歌のCDは聴くかと尋ねたら、使い方がわからないとのこと。父に聞けばいいよと言ったら、父は怒ると言いました。やれやれ。主人に訊いてみて、申し込みます。通販限定なので。CD7枚に本まで付いてくるから、今度実家に行くときは、重いだろうなぁ。寝てばかりいるよりは、歌でも聴いていてくれたほうがいいです。
 
1月18日
よい天気ですね。ここのところ、朝の3時、4時なんて早い時刻に目が覚めていたもので、遂に午前中眠ってしまいました。眼科に行く予定だったのに。とりあえず、昼食を買いに、コンビニまで歩いて行くと、上着が要らないほど暖かい。
わたしは鍵がどちら向きでどちらに回すのか分からない者ですので、鍵にシールを貼っています。携帯の充電器もそうです。自転車は乗るまでにやることが多いので大変です。ひとつめの鍵を外して、バッテリをつけて(向きがあるのでそれを覚えるのに手間取った)、最後にもう一つの鍵を外す。帰ってきたら、その逆をやるのですので、たまらない。アスペって本当に大変です。
 
1月26日
午前中はしっかり食べた後、眠ってしまいました。ずっと頭の中で音楽が流れていたので、脳が疲れているんだと思い、思い切って寝ました。ひどくなると、音楽で思考が止まってしまうのです。その前に手を打ったわけです。何かじっとしていることができなくて、お茶を飲んだり、スルメをかじったり。今日は精神科の受診日。行くにはまだ時間があるし。
 
1月28日
日本の叙情歌のCD7枚+歌詞集を持って、実家に行ったら、CDラジカセが壊れていました。早速父が買いに行ってくれました。一緒に聴いています。と言っても、母は早くも眠ってしまいました。叙情歌は、わたしも嫌いではないけれど、母が聴いてくれないと意味がないのです。はぁ。


1月30日
今朝は、4時前に目が覚めて、ずっと眠れずにいます。母が起きてくるまでの長いこと。
薬が変わって、昼間は落ち着くようになりましたが、早く目が覚めるのは困りものです。これはどこにいても同じ。テレビを付けて、音楽を聴きながら、ふとんの中で、過ごしています。そろそろ起きようかなぁ。母はだんだん率直というか身勝手になってきました。シャツの裾もだしっぱなし。服を沢山持っているのに、無いと思っています。一日中食べることばかりを心配しています。一日中寝ています。薬が多すぎるから眠いのに、それもわかっていない。


1月31日
電車でもらったのか、昨日から風邪をひいて、家の中で過ごしています。CDで落語を聞いて、夕食の支度をして、ふとんの中です。風邪薬で頭がぼんやりするけれど、眠れずにいます。退屈です。かといって、落語を何本も聞くと、頭がいっぱいになってしまうし、音楽も聴く気にもならないです。おまけに、母から電話がかかってくるし。イライラします。
 
2月27日
みんなでご飯を食べるのって、おいしいのかしら。わたしは、独りで黙々と食べた方が、気楽です。何人で食べても、ものの味が変わるわけでなし、だったら、独りで食べたい。みんなで食べるのって、見られているようだし、速度も合わせなきゃいけないし。
実家に行って、そう思いました。
 
                                                                                                          加納さおり
 
 
    
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8807814a.jpg    自閉症者のひとりごと
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12月16日
昼間ふわふわしたおかしな感じがした(今もしている)、変な身体感覚と考え方は、就寝前の薬を飲み忘れたことにあるようです。ようやくそれに思い当たりました。
とにかく、脳に直接はたらく系統の薬なので、匙加減ひとつで、ハイになったりローになったりします。だからこの日のメールはまともじゃないです。
ご迷惑おかけしました。このなんとも言えない気持ちの悪さを過ぎ越さなければなりません。はやく助かりたい。
 
12月23日
生協の注文用紙を外に出しておいたら、行方不明になってしまい、職員からもらった注文用紙に、カタログをめくって書き込み、Faxして、一段落着いたところです。
石鹸くさい紅茶をすすって(臭覚、味覚が戻ってきた)、ごろりと横になりました。
クリスマス、花屋さんが美しいアレンジフラワーを持ってきました。贈り主は主人でした。わ~、わたしが喜ぶものをちゃんと知ってたのね。それにひきかえ、わたしが用意したのはぐしゃぐしゃの貧弱な包みのベルト。慌てて、残ったクリスマスカードをくっつけました。はぁ。一気に疲れました。
 
1月3日
年末年始の移動が堪えたのか、ストレスからか、病は気からとはよく言ったもので、腰が痛いです。ひょっとして、今度の主の日は礼拝に行けないかもしれません。あらゆるものから解放されたい気分です。
 
1月6日
わたしの通院先は、数の少ない児童精神科なので、予約の一時間以上待つことはざらです。家にいるよりは落ち着くので早めに来ています。大人の発達障害も診察してくれるからです(コロニーの紹介)。というより、一般の精神科では引き受けてくれないからです。まだまだ発達障害は認知度が低いのです。
                                           
                                                                                               加納さおり

PB220030.jpg    自閉症者のひとりごと
                      (55)
 
11月24日
食欲はなく、また眠ってしまいました。悪いやつほどよく眠るですね。眠りに逃亡。
何に疲れを感じていたのだろう。主人といっしょ、大勢の人々といっしょ、それだけではないような気がする。煙草を我慢しているせいか、猛烈に物足りなさを感じている。
何か落ち着かない。わたしはどうも自分の心身の体調を察するのが遅いようで、すでにストレスになっている感じです。気が付いたときには、ばたんきゅー。
久しぶりにアロマオイルをたいています。こんなもので落ち着くのかしら。精神科ではオレンジ系のアロマがたいてあるけど・・・。


11月26日
性同一性障害のAAメンバーが、女の子になるため、外国に出発しました。ちゃんとした病院だそうなので、安心しています。ただこの事実をきちんと受け止めるのみです。それまでの苦しみや涙を知っていますので・・・・。
 
11月28日
周りの人は、あなたの我がままよと言われたり、思われたりしますが、この病気の特徴の一つとして分かってほしいことは、わたしのペースで事が運んだら、何の問題もありません。そうじゃないから、大変なのです。例えば、主人が急に大掃除を始めたり、主人の実家に連れて行かれたりするから困るのです。この二日間も忍耐をお与え下さいと祈ったくらいですから。主人の実家で何が困るのか。それは、お世話になるのだから、お手伝いしなきゃいけないでしょ。わたしの特徴で、箸や茶碗が誰が誰のか、いまだに全然覚えられないし、不器用で、包丁を握らせてもろくなものが切れてこないし。腰が痛いから、物を持ったりできないし。普通の人が当たり前に出来ることが、わたしには出来ないので、身の置き所がないのです。
 
12月1日
周りの人は疲れたら休むし、無理もしない、わたしにはそれが出来ない。不器用なのではない。病気の特徴なのだ。昨日も体がだるく、ミーティングには行きませんでした。何でだろう。数学Ⅰがようやく終わりました。最後の方は、どうでもいいやと思ってページをめくっていました。もう一冊数学の本がありますが、もうやらない。頭がパンクしてしまいます。衝動買いした本でしたが、けっこう役立つというか、生活にはりが出ました。だからといって、もう衝動買いはこりごり。お金が随分飛んでいきましたから。
 
12月8日
豊川の事件、障害が家族の誰にもみつけられずにいたということ。わたしもそうでした。軽度うつ症で済まされていました。その分治療が遅れ、うつもひどくなっていました。わたしの場合、衝動が自分に向きました。よく警察沙汰にならなかったと、精神科の医師に言われました。そして、よくここ(専門医)までたどり着いたねと、言ってくれました。
ひょっとしたら、わたしが彼になっていたかもしれません。
判決のように、判断能力はあったでしょう。ただ、きちんとしたケアをなされないなら、30年かかっても、本当の意味で自分の行為がわかるのは無理な気がします。
とはいっても、彼に同情はしないし、判決は妥当だと思っています。
この障害の抱える難しさを、もっと世間に知ってほしいなぁと思います。
更生保護とは、本当に難しいと思います。
罪を償うということ、犯罪者といわれた人の更生を信じ続けなくてはならないこと。
罪人である我々を、神はどのように見つめられたのか。裏切られても、なお信じ続けなくてはならないこと。重いです。
 
加納さおり
  IMG_4482.jpg  自閉症者のひとりごと

                    (54)

10月17日
久しぶりに実家にきました。
両親も元気そうでよかったです。ただ父は耳がかなり遠くなって、母が話しかけても聞こえなくて、怒ったように話します。母はそれでつい黙っていると言います。たしかにそんなふしがあります。老々介護ですね。わたしが母に対して怒っていた、子どものことについて、和解することが出来ました。といっても、母のことですから、また何度も同じことを言うかもしれませんが。7の7倍の許しか・・・・。
 
10月26日
今日は半日教科書を取り出して数学をやっていました。ようやく中学を卒業して、高校に入りました。文系だったせいか、こんな難しい因数分解やったかなぁ(数Ⅱは文系でもやる!)、と思いました。古い記憶をたどっても、出てきません。でも、新しいことを学ぶというのも、すごく大変ですが、楽しいものですね。
アスペの数学者は多いそうだけど、わたしの場合、国語と歴史で点数を稼いできた者にとっては(なぜか英語はやたらに出来ず、最後は英語の先生に見離された)、不思議ですが、ハマると止まらないのがアスペ。分かる気がします。
かといって、わたしが数学に目覚めたわけでもなく、関心を食べ物に向けないためのものでしかありません。


                                                                           加納さおり 
 
 
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(53)
 
9月30日
頭にモヤがかかった感じがしています。昨日、15年ぶりに以前働いていたところの同僚と会いました。彼女は、今小笠原の農園で働いていて、農閑期に本州に帰ってきました。いろいろなものが削ぎ落とされて、地に足が着いた生き方をしているなと思いました。
わたしは、自分の話はあまりしませんでした。特にわたし自身の考え方が変わったわけでもなく、ぼんやりと生きているから。アスペであることがわかったのは、大きなことだけど、昔からアスペであったわけだし。結婚も大きな変化だけど、それによってわたしが変わったわけでもなし。ただ彼女が母のことを気にかけてくれたので、実はこうでね・・・という簡単な話だけしました。ホント、刺激に弱いわたし。人が変化はスパイスと言えるのは多数派。自閉症は変化が大の苦手。でも、旧友に会えたのは、よかったですよ。


10月12日
また過食してしまいました。せっかく苦労して体重を落としたのに。でも、食べると落ち着くのです。病んでいる。依存症は治らない。こんな時、自分の病気と捉えないで、意志の弱さ、不信仰と思ってしまう。仮に依存症が直ったら、信仰的になるのだろうか・・・。
そんなことはないだろうなあ・・・・。とにかく、胃が痛かろうが、喉元までこようが、食べ続けることが快感。そして、後で後悔する。これが依存症。


10月13日
飲酒欲求=過食欲求のような気がします。母のことは気になるけど、まだ実家に行けそうにないし。気を抜くとまた太っていくし(太りやすい体質になった)。来年までは絶対電池を切らすわけにはいかないので、体重を増やすわけにはいかないのです。なんかいろいろなことを気に病んでいるのでしょうね。わたしは、すべてに無力ですが、アルコールと食べ物には特に無力なのです。だから、自力でなんともできません。神様の力がなければ、回復できないのです。
 加納さおり 
 
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    (52)
 
8月18日
今年の8月はわたしがお酒をやめて4年目になります。今日はそのバースデー・ミーティングです。スポンサーに言わせれば、ただ飲んでいないだけで、次のステップに進んでいない。わたしもそれは痛感しています。霊的成長が何もないのです。神様との交わりが薄いのです。要は生き方が変わっていないということです。それでも、昼から酔っ払っていないだけ、ましではありますね。
 
8月29日
公同の礼拝に出なかったのは、わたしも同じ。でも、主人が聖書を読んでいる姿や祈る姿を見たことがない。わたしが寝てから行っているのか、そんなことわかりません。毎日主人と礼拝できますようにと。いつかは来るんですかね。わたしがそんなことを言ってはいけないのでしょうが、主のお導きとみ力を信じます。今日も病院通いでした。あっけないほど、早く済みました。
 
9月2日
風が強くなってきました。午前中はしんどくて寝てしまいました。朝4時起きですから。5時までは布団に、5時からは片付けとゴミ出し。お茶をヤカンいっぱいに沸かして(それでも足りない)、また横になって、7時に起きて朝食の用意をし、テレビをつけて、横になっていましたが、落ち着かないので、パソコンやiPodをいじっていました。そのうち主人を起こす声かけをする時刻になる。この早起き、なんとかならないかなあ。昼間眠くなるのよね。
そういえば、高校生だった頃、早朝補習に出ていたので、いつも母がわたしより早起きで、弁当を欠かさず作ってくれました。その後、少し母は横になっていました。わたしが進学できたのは、母のおかげだなぁと今更ながら思います。母との思い出は、いつもお箏のお稽古にまつわることです。わたしにとっては、母である以前にお箏の先生だったのです。それでも、出稽古先に呼んで、おやつを食べさせてくれたり、会で東京に行ったときは、流行りの人形を買ってきてくれたりしました。わたしが留守をするとき、ご飯だけは作っておくのは、母がそうしていたからかもしれません。
子どもの頃から、世話をし、遊んでくれたのは父(今でいうイケメン)でした。だからわたしはお父さん子。父との思い出はたくさんあります。でも、母との記憶もあります。


9月6日
爽やかな日ですね。久しぶりに万年床をあげました。といっても、腰の痛みのことがあるので、布団を半分上げるだけです。朝食を一口食べた主人が、変な味がする、傷んでいると言って食べませんでした。わたしもいつもと味が違うと思いつつ、全部食べました。そしたら、案の定、調子が悪くなりました。朝食の材料を全部捨てました。食あたりには注意。
わたしは臭い、味音痴なので、頼みの綱は主人です。感覚過敏の人は多いですね。すぐに味や臭いに反応する人は多いです。逆にあまり感じない人もいます。
だから、食べ物の好き嫌いが激しく、わがまま扱いされる人が多いようです。


9月13日
プツンと糸がきれたように、目につくあらゆるものをバクバク食べました。信じられない量です。その後、お腹の不快感と罪悪感で、主人が帰ってくるまで、ずっと臥せっていました。アディクション(註・嗜癖・「止めよう止めようと思いながらも止めることのできない悪い習慣に耽ってしまうこと」)です。だから仕方ないですね。身心共に苦しいです。もう二度とやるものかと思っても、またある日突然やってしまいます。治らない病気ですから。
                      加納さおり 
 
 
                   
s-2011081713570000.jpg   自閉症者のひとりごと
(51)
 
7月14日
最近、何かを考えようとすると、頭の中を音楽が流れて、くるくる回ってしまいます。そんな時、とても不安になり、落ち着きを失い、意味のないことをつぶやいたりになります。医者に相談するとお薬を変えてみましょうか・・・程度で終りです。また始まったと思っているのか、そのような患者さんが多いので、別に・・・になっているのかどっちかだと思うと怒れてきます。
 
7月20日
自閉症者には、克服できない苦手なものが各人それぞれにあります。そのために、日常生活が滞ります。家事、洗濯、買物、自分の順番でしか何事も出来ない。臨機応変とか、柔軟性とかが極端に苦手なのです。努力とか、訓練の問題ではないのです。自閉症の特徴なのです。主人は最近きれい好きになってしまって、自分で畳をコロコロを入れ替えたり、やたら掃除機をかけたりで、嫌味だなぁ。ホコリじゃ死なないよ。わたしが怠惰で無神経なだけと自分を責めています。流し台も汚ないと文句言われたし・・・。うるさいなぁ、ちゃんと拭いたわい。


8月9日
「アスペルガー流人間関係14人それぞれの経験と工夫」ジュネヴィエーヴ・エドモンズ、ルーク・ベアドン編著/東京書籍」(東京書籍)1600円、という新刊を読んでいます。14人のアスペの人の体験記です。
生まれつきの少数派が、多数派から強いられている多大な努力と困難を知り、そこに手をさしのべるための本です。思わず、わたしもそうだと涙が出そうな事がいっぱい書かれてあります。より多くの当事者はもちろん、多くの人々に読んで欲しい本です。主人にも読んでもらいたいですね。


8月11日
近所付き合い、これだけは、親戚同様、避けては通れない。家には子どもがいないし、どちらかというと、団地全体的に濃厚な付き合いはないのだが、顔を会わせれば挨拶くらいはしなければならない。これが嫌なんだな。そもそも、なんで挨拶なんて、無駄な言葉を口にするんだろう。特にエレベーターの中など、相手は黙っているのもどうかという感じで、話しかけてくる。大抵気候の話だ。今時分だと、暑いですね~って。そりゃ35℃にもなりゃ暑いのは当たり前でしょう。率直なのよ、アスペは。だから、こちらはおうむ返しで、暑いですね~としか言わない。
ゴミの収集日なんて、頼む、誰にも会いませんようにと念じながら、集積所まで行く。
集積所で何人かに出会う(大抵お喋りしてる)と、誰とも顔を合わせないように、おはようございま~す、と言って、ゴミを置いてそそくさと逃げ帰る。なんでそんなに話す事があるんだろう。どうでもいいようなことじゃん。
気を重くするようなことがいっぱいなアスペのわたし。
 =ヤマハハコ=                      加納さおり 
 
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(50)
 
6月29日
わたしのB型肝炎は、どう考えても予防接種としか思えません。しかし、なにせ40年も前のことで、物的証拠がありません。母子感染ではないし、輸血も受けていないし、B型肝炎と判明したので、これしか思い当たることがないのです。毎年検査を受け続けて、いつ暴れ出すかもしれないという不安を抱えてきました。幸運なことに感染力はなくなっています。そして今は治療法があり、何よりわたしは生きています。
国が謝罪するのは当然ですが、ここまでくるのに、原告団は大変だったろうと思います。
わたしも人生の半分が過ぎました。たとえ弱くとも、穏やかに生きていかねばと思います。
返信メールの中にありました「礼拝中心の生活」という言葉に、はっとしました。わたしはそれを忘れていました。

 
7月4日
病気の特徴なんですが、天候や気温、街中の騒音や人込みに耐えられなくなってしまいます。また、冷えた室内に長くいると痛みが悪化するので辛いです。痛みだすと止まりませんから・・・。暑さのせいではなく、最近どうも思考がとまっているのです。頭の中に何かがたまっているというか、塊があるというか、とにかく圧迫されている感じの日々です。
 
7月9日
自転車で歯医者に行ってきました。当初の話と全然違って、かなり深い歯根まで達した虫歯だそうで、暫くかかるとのこと。神経を途中まで抜いたので、その時の麻酔がまだ効いていて、歪んだ口をしています。
 
 加納さおり 
 
 
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5月17日
実家でNHKのクローズアップ現代を観ました。認知症ケアについてでした。自己認識の低下、老いていく喪失感、しかし、感情は残っているので、できることを褒める、そうすると、認知症の症状が進む速度が遅くなるし、お互いが楽になる。というようなことだった。なるほどなぁって思うけど、実際に毎日接している父は大変だと思います。そんな毎日笑顔でいられないじゃないですか人間だもの。わたしは都合のいい時に離れられるからいいけど。母は相変わらず、父に叱られると思って、わたしにあれこれしてくれというので、どこまでしてあげればよいのか、迷ってしまいます。
 
5月18日
朝、母と散歩がてら、身障者施設にある喫茶店へ出かけました。目当てはモーニングです。
帰りは足が痛いと言っていました。普段歩かないからでしょう。それでもよく歩いたなぁ、と感心しました。わたしは昼頃もう一度自分の速度で歩きました。帰り道、デパ地下に寄り、父の日のプレゼントを注文し、夕食を買いました。疲れました。

5月25日
またもや禁煙に失敗してはや数ヵ月、主人にまた禁煙外来に行ったらと言われて、まだ1年経っていないので、健保は効かないし・・・と思い、ずっと悩みましたが、天気のよい日は今日で最後と、思い切ってクリニックの近くの喫茶店までやってきました。自費は痛いと思いつつ、その方が効果があるかもと思い直しています。今度こそは、ニコチンに対して無力であり、ニコチン中毒であると認めて、タバコを手放し、神様を信じてお委せしよう。完治しないけど、回復できる病なのだから。クリニックでは、前の診療所で一年間が過ぎるのを待ってからの方がよいという判断ですが、自費で構わないのでと・・・。金銭的には負担です。そして二度あることは三度あるっていうから続かないと思われているのでしょうね。・・・・。今、診療が終わりました。自由診療のメリットは、期間が終了しても薬が続けられる点です。お金は診察代と薬代とで\12000くらいかかりました。ちびちびタバコ買っているのとどっちが安いのかはわかりませんが、主人と母との信頼もかかっていますから、それも計算に入れないと。
次回は2週間後です。イライラして苦しんでいるだろうなぁ。
 
6月6日
あるアスペの人とのお話・・・・。そうね、わたしも多分同じ特徴が当てはまります。薬物にも溺れ、酒とちゃんぽんして、ブラックアウトを起こしたり、そんな20代でした。
ネットで初めて軽度発達障害を知り、コロニーに問い合わせをして、辿り着いた診療所が今通っているクリニックです。この専門の医師に辿り着いたのは30代半ばでした。それまで、理由のはっきりしない、慢性の軽症うつだと診断され、合わない薬を10年以上飲み続けてきたのです。アスペだとわかって、本当に救われました。どこまで努力しても報われることなく、自分を責め続けていたことに、やっと終止符が打てたのです。だから、今後は、アスペの特徴を持ちつつ、どう社会と付き合っていくかを考えて生きるかが課題です。高機能広汎性発達障害が認知されるようになったのは、90年代に入ってからです。だから、理解されるのは難しいことだと思われます。本人ですら、自分自身をどう理解したらいいのか戸惑うくらいですから。
どの障害でもそうですが、軽度はハンディキャップが軽いのではなく、目立たないだけ。アスペの脳の回路は、大多数の人と違っているのですから、行動や言動が違っているのは当たり前なのです。これからの啓発活動に期待するくらいしか出来ないのは残念ですが、これが現状なのでしょうね。お互いに支え合い、情報交換しましょう。
 
 加納さおり 
 
 
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(48)
 
4月15日
午前中行きつけの美容室に行って、髪をバッサリ切ってもらいました。わたしらしくなって、すっきりしました。少し早いけど、これからミーティング会場に行ってきます。昨日は一日出ずっぱりだったので疲れた。最近、午前中体がだるくて仕方ないです。朝食をよく食べるので、高血糖になってしまうのかなぁ。
一昨日は義母より召集令がかかった。連休くらい旅行させて下さいと言いたくなります。子どもたちはバーベキューしたいだろうけど、わたしは鹿や猪の肉なんて、食べたくないです。ほっといて下さいって感じです。あぁ寝よう。花粉症は辛いです。
 
4月19日
母と話をしました。以前出来ていたことが今は出来なくなった(もの覚えなど)や、不器用なことを悲しんでいました。そうねぇ、でも年老いていくことでできることもあるんだろうねとしか言うことができませんでした。それでも母の気持ちの一端を垣間見ることが出来てよかったです。
 
5月2日
連休の疲れが出始めました。今日は精神科に来ています。明日からはまた休日です。もうイヤ。わたしは連休があるとかえって疲れてしまう。欧米のように長いバケーションのあるところはどうやって過ごすのだろう。わたしなんか発狂するだろうなぁ(目眩を起こして注射を3本打たれ閉じ込められる夢を見た・・・夢でよかった!)。変化にとても弱いのだ。一人でいつも通り生活したいのだ。主人とは外出するにはいいけど、限られた空間にいると何故か苦痛なのだ。結婚する前はあんなに別れを惜しんだのに・・・。適当な距離があるんだろうな。自閉症者にとっては一人になる時間と場所が必要なのだ。
 
5月10日
この連休、精神的ダメージがこんなに体に影響を及ぼすとは思いませんでした。堪りかねて、わたしが主人の実家にもの申したので、わだかまりができねばよいのですが。しばらくは力の入らない日が続きそうです。休日が続くといつもそうです。神経が摩耗するんです。これは誰にもわかってもらえません。
                      加納さおり 
 
 
 
   自閉症者のひとりごと
(47)
 
2月21日
昨日は朝寝坊をしてしまって、礼拝に出られませんでした。週の始めに教会に行かないことで、どうも調子が狂ってしまいます。聖書通読もしたし、祈りもしましたが、全て個人的なことばかりになってしまいます。
 
2月27日
とうとう花粉症を発症してしまいました。
早朝の地震で目覚めてから、また寝てしまいました。次に目が覚めてびっくり、礼拝の時刻じゃありませんか。あ~。なんという体たらく。ここまで堕ちたか。
 
2月28日
今日は予定を全てキャンセルして、夕食の準備も簡単に済ませて、本を読んだり、コーヒーを飲んでぼーっとして過ごしました。なにも考えず、静かに過ごせました。わたしに必要なものはこれでした。
 
3月1日
今日は音楽もテレビも付けず、一人で本を読んで過ごしました。
それがわたしの体にはよいみたいで、無性になにかしら食べ続けることなく(頭が動いていると何故かがむしゃらに食べる)、過ごすことが出来ます。ただコーヒーの量は増えますが・・・。値段高騰の折なのに。
 
3月13日
日本中非常事態です。何を祈ってよいやらわかりません。緊急地震放送で何度も目を覚まし、次に起きたら、もうすぐ礼拝の時刻でした。それから目の前が暗くなる腹痛に襲われ、出席はあきらめました。自分でも何を恐れているのかわかりません。

 
3月15日
冷静に・・・とは思うのですが、今朝は幻聴(?)にみまわれました。大音量で音楽が鳴り響き、助けて!と叫びそうになりました。わたしは大きな災害に襲われたことはないのに。朝TVを付けても、災害の情報が流れていましたが、落ち着かないので、切りました。
通院日でしたので、病院に行きました。いろいろ検査をしたので、いつもより幾分時間がかかり、また薬局がとても混んでいましたが、どこの待合室でも、災害のニュースが流れていて、もう堪らないと思いながら、帰ってきました。だから帰ってきてからはTVもラジオも付けずにいます。
                        加納さおり 
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(46)
1月17日
今日も雪。病院の予約日なのでタクシー会社に何社も電話したけど通じず、主人の仕事が休みになったので、病院に送ってもらいました。病院は、さすがにいつもより幾分すいていました。それでもタクシーがひっきりなしにきました。新薬が出たというので、処方してもらいました。痛みが少しでも和らぐらしいのですが、どうなるか。
祈ること、聖書を読むことを習慣付けなければなりません。ついつい食前感謝だけになってしまいがちです。ほんとに信仰薄き者だなぁ。常に神様を見上げて生きるということがわかっていないのでしょう。毎日みことばカレンダーをめくっているだけでは何もなりません。
 
1月22日
新薬は副作用のほうが強く出てしまい、服薬は中止しようと思っています。自転車に乗っていたところ、急ブレーキをかけなければならなくなり、頭から転倒していました。幸い(わたしのせいじゃないので立腹)頭を軽く打って、脚を擦りむく程度ですみました。とっさに頭をかばったせいか、変なふうに体をひねってしまい、腰が痛みます。
最近はわたしから母に電話することはなくなりました。実際に会って話をしないと、とんちんかんなまま電話を切ることになり、気分が悪いからです。ご機嫌伺いのつもりで電話をしても、気になることがあると、ついムキになってしまいます。だから、母からかかってくれば相手はします。こちらからというのは、最近ないですね。祈りか・・・、どう祈ったらいいんでしょう。
 
1月27日
例によって例の如く、夜中に目が覚めてしまいました。天地創造のところを思い出しています。いつも変な時刻に目覚めてしまう。でも、この夜、両親に安らかな眠りがありますようにと、また、みことばを聞く機会が与えるようにと、自然に祈れました。
 
2月3日
AAにはセクシャルマイノリティの人もいます。その人は生まれは男性ですが、恰好や考え方は女性で、キリスト者であることもあり、わたしはウマが合います。どこの世界でもそうですが、受け入れられない人はいるもので、ミーティング会場でも、その人が来ると帰ってしまう人もいます。それを怒っている人もいるし、いろいろです。
性同一性障害や性的趣向など生まれつきどうにもならないことを理由に受け入れられないのは、辛すぎると思います。社会は時間がかかるでしょうが、教会は理解を深め積極的に受け入れることこそ大事なのでは、と思います。
 
2月4日
「らしさ」を求められるところが嫌いで、この言葉にずっと馴染めずに過ごしています。アスペは「らしさ」から外れているのですから。うんざりなんです。世の中で女性らしくというのは、子育てをし、男性のフォローをさせる。台所は女の仕事。会へ行けば婦人らしく、おとなしくしていましょうみたいな。それと違ってもいいはずなのに、何故か許さない。
 
2月6日
今日は実家に来ています。母は相変わらず同じ話を繰り返していますが、それもまぁいいかって感じです。主人が母の好きなお茶を買ってくれたので、一緒に飲んでいます。母は一日寝ていることが多いそうです。刺激のない生活はよくないと思い、母と話をするのですが、起きてこなければ、どうすることも出来ません。
 
2月10日
愛の心が持てるよう、祈っていきたいです。新しくAAに来る人というのは、危うい人が多いです。だから来るのだけれども、自分から明かさない限り、名前を明かすことも連絡先を教えることはないし、もちろん、ここで会った人のことも話をしてもいけません。よって、どんなにメンバーのことが心配でも、こちらからアプローチ出来ません。ただ出来ることは、祈ることのみです。待つことです。これが愛なのかもしれない。神様の計らいに委ねるという意味が、いろいろなことを通して教えられます。ミーティング会場の帰り、両親がもっと年老いて、老老介護で、両方倒れて・・・、そうなったらわたしはどうしたらいいのだろうと考えていました。でもそのときハッとしました。大切なことは両親が救われることだ!と思いました。そのためにわたしは祈り、何をすべきか教えていただく必要があるのです。祈ることです。
 
 加納さおり 
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 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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