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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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『旧・新約婦人物語』(54)

 

   執事フイベ

    =ローマ16:1~2

 

 使徒パウロが書きましたそれぞれの手紙の終わりの所を、よく調べてみますと、そこに多くの人々の名がのっていることにお気づきと思います。パウロがこのように、一人ひとりを覚えて彼らの奉仕や信仰を感謝して個人的に挨拶を送ったことについて、非常に教えられるところがあります。

 特に、ローマ人への手紙16章におきましては、そのような人々の名が20人以上も出ております。その中には、既に取り上げました「ローマのマリヤ」とか、「アクラの妻プリスキラ」も出ています。それのみでなく、滅多に聞かない、「主にあって労苦しているツルパナとツルポサ」(12)とか、「主にあって一方ならず労苦した愛するペルシス」(12)といった名前もあります。

 そのように、ローマの教会には、神様のために大きな奉仕をしていた婦人たちが多くおりましたが、教会の執事と言われましたのは、このフイベだけだったようであります。しかしローマ人への手紙16章の1~2節によりますと、フイベはローマ人ではなく、ケンクレヤ教会の会員であったとあります。このケンクレヤというのはギリシャのコリントの町の東にある港町です。

 ローマからは随分遠い所の町であるにもかかわらず、ケンクレヤの教会の執事が、ローマに行って、この手紙によってローマ教会の人々に紹介されたのであります。パウロのこの親切な取り扱いには、わたしたちも大いに学ぶところがあります。と言うのは、クリスチャンは他のところへ移る場合、必ず自分の教会から推薦状をいただいて、行く先の同じ信仰にある教会と早く関係を持つべきだと存じます。

 お互いの母教会は懐かしいものですが、もし移った町に、同じ信仰の教会がありますなら、その教会に加わって生きた信仰生活と奉仕を続けることがもっとも必要な、大切なことなのです。それでパウロは、よろこんでフイべをローマの教会の人たちに紹介して、「どうか、聖徒たるにふさわしく、主にあって彼女を迎え、そして、彼女があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事でも、助けてあげてほしい」(2)と言っているのです。

 わたしたちは、このようにして他の教会から移ってくる人たちを、主にあって聖徒たるにふさわしく、また暖かく歓迎しているでしょうか。余りよろこんで教会に受け入れないようなことはないでしょうか。こういう新しい信者が教会の礼拝に出た時、わたしたちは礼拝が終わってから暖かく挨拶するでしょうか。あるいは知らん顔をしていないか、またその人の家を訪問して、この町に来られたことを本当に歓迎するでしょうか。このような点は大いに反省すべきところだと思います。

 ローマに移住したフイベについて、僅か2節にしか過ぎないこのところに、何が書いてあるかを調べてみましょう。まず彼女はケンクレヤの教会の執事であったということです。初代キリスト教会の時代から現代に至るまで、婦人の執事があるということは非常に愉快なことであると同時に、実に意義のあることだと思います。

 彼女が執事になるためには、どういう資格がいるでしょうか。テモテへの第一の手紙3章11節を見ますと、「女たちも(と言うのは、女の執事たちの意味)、同様に謹厳で、他人をそしらず、自らを制し、全てのことに忠実でなければならない」とあります。このみ言葉のように、婦人の執事は、特に教会にある他の婦人たちに対する責任があると思います。泣くものと共に泣き、よろこぶものと共に喜び、絶えず他の姉妹たちの信仰生活のために祈り、また励ます責任があります。また新しく教会に来られた方々を訪問して、彼らの信仰を強め、導き、教会に関係のある方々で病気の人があれば、その方の病床を見舞い、共に聖書を読み、共に祈ることは執事の大きな義務でもあり喜びであります。

 フイベはこの勤めを良く果たしたでしょうか。2節の後の部分を読んで見ますと、直ぐ分かります。「彼女は多くに人の援助者であり、またわたし自身の援助者であった」と彼女のケンクレヤに於ける働きを賞賛しています。このようにフイベは、使徒パウロのみならず他の多くの人たちの本当に良い援助者でありました。

 この本をお読み下さっている読者の皆様、あなたはフイベのように暖かい愛を教会の皆さんに差し向けておられるでしょうか。主にある兄弟姉妹を励ましておられるでしょうか。病人や、老人や、教会から遠ざかっておられる兄弟姉妹を訪問し、主にある者としての慰めを語り、礼拝へのお招きを話しているでしょうか。どんなに貧しくても、主イエス・キリストを信じて救われている者の信仰のともし火は、悩み苦しむ世の人たちを照らすものであります。

 どうか日本の全てのクリスチャン婦人の方々、あなたが主なる神様から与えられていらっしゃいます大いなる救いの恵みを、同胞の姉妹たちに分かち与えて下さいますように、心からお願いいたします。

 

 愛する日本の国が神様の祝福のもとに、立派なキリスト者たちの国となる日が、やがて訪れて来るように、私は心から祈って、ペンを置くことにいたします。       =完=

 

 ポーリン・マカルピン著

(つのぶえ社出版)この文章の掲載は「つのぶえ社」の許可を得ております。尚、本の在庫はありません。

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