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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「あなたに聖書を」

「キリスト教百話」・・・60・・・

問22 「救い」ということが「罪と死からの解放」を意味するものであることは分かりましたが死からの解放としての「復活」については、どうもよく理解できません。

答・・3・・

キリストの復活を現象として納得出来るように説明することは出来ませんが、神の愛の力は死者を今に生かし、しかも永遠である神の命の中へ生かしてくださったことは信じられるし、信じてよいことだと言うことが出来ます。永世といい、不死といい、不老長寿と言いますが、それは、愛されている喜びがあって意味があることであって、愛のない世界へは生き返るにも生き返りようがないというものです。

キリストの復活は、以上の意味において、死者を「死なせたままにはさせておかないぞ」という神の愛の力を示していることとして、キリストを信じる全ての人に示されている秘儀であるということができます。

「復活」を「生き返ること」のように思う人は「そんなことはありえない」と言われるに決まっています。その通りでありまして、生き返るのであれば、完全に死んではいないからであります。そして、「死ぬ」ということは、生き返ることのない事態であるからです。「復活」という字は「また生きる」ということを意味しますから、「再生」と同じように受け止められるかもしれません。が、そうではありません。「死」は全く「生の断絶」でありまして、その先に何かに連続されたり、新しい何かが生み出されるということではありません。「虚無の深淵」に落ち込んで終わりです。

聖書が伝える「復活」は、「神による創造」というべき出来事でありまして、こういう出来事を実現させる力のことを「神の大能」といいますが、この力によって、死んだ者に、まったく新しい命を与えられて、この命の支配の中に置かれることであります。それが「死んで、葬られ陰府に下ったイエス」を死人の中から甦らせたことにおいて示された出来事であります。

「そんなことがあり得るか」というのが、すでに述べたように万人の思いであります。しかし、この驚天動地とも言うべき出来事がイエスにおいて起った、言い換えれば、神はイエスを復活させたことを信じるということから、キリスト教が始まっているのであります。それは、この信じ難きことを信じさせる力を神が与えられたからです。

そういう意味からすれば、クリスチャンもキリスト教会も、神のよる創造の業の実現の印ということが出来ます。以上のようなイエス・キリストにおいて示された神の力とその支配を信じることによって「すべてのことを御手に委ねます」ということが出来るのであります。これが、キリスト教が「イエス・キリストによる啓示の宗教」と言われる理由です。

  篠田 潔

(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

 

<2017年12月のラジオ放送予定>  

12月 3日 山田詩郎 (日本基督教団名古屋北教会牧師)

   10日 山田詩郎 (日本基督教団名古屋北教会牧師)

   17日 草地大作 (日本基督教団名古屋中央教会牧師)

   24日 草地大作 (日本基督教団名古屋中央教会牧師)

   31日 横山良樹 (日本基督教団半田教会牧師) 

        (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

 

 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
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富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
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馬場健司
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本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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