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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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松田重雄が観た「切支丹燈籠の世界」(13)
 
 「切支丹灯籠への思い」(12)
 
 「あなた方に言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」(ルカ19:40)
 
 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。(創世記1:3)3ca8ce66.jpg
 
切支丹迫害には多くの信徒が犠牲になりました。いろいろなものが形で残っていますが、「踏み絵」と言う言葉はその代表的なものの一つでしょう。
松田重雄は、その著書の中で「信徒をたくみに転ばす殉教者皆無の鳥取池田藩」という章がありますので、その要旨をご紹介いたしましょう。
「鳥取城主池田氏は清和源氏の流れをくむ家柄で、かつては松平姓をなのり三河・尾張などに住まっていた豪族で、天主教の流行した戦国時代には攝津国豊島郡池田に住んでいた。当時摂津・河内方面は切支丹の信奉者の多い地帯であった。池田氏の切支丹信仰もこのころから始まったものと思われる。
見聞諸家紋を見ると、池田筑後守充正の家紋には木瓜と三葉葵紋をのせている。池田氏は松平姓を名乗っていたことから三葉葵紋を使っていたのである。また摂津国大広寺に所蔵されている池田家の系図には、池田六郎佐正が、明徳元年(1390)山名清を討ち、その功績によって足利義満から三木瓜の家紋を賜ったと書かれている。
池田氏が木瓜と三葉葵紋を使いながら、これを久留子紋に何時の頃に変えたかは不明ですが、池田信輝は永禄10年(1567)の本国寺の戦いの時、指物に十字のクルス紋を描いて使用いますから、その頃すでに切支丹信者であったのです。
 
池田家は、信輝に始まった切支丹であることが分かります。ここでも、入信の動機が何であるかは推測の域を超えませんが、西洋の優れた物資・精神文化をいち早く取り入れ富国強兵を図った名君の配慮であり、それを補佐した文化性豊かな家老たちの優れた慧眼であろうと思われます。その後、池田家は鳥取城主(32・5万石)、岡山城主(32万石)の大名として明治維新まで続いていました。
 
さて、迫害は厳しさを極め、全国の各藩では、毎年次々と切支丹受刑者を出していました。豊後藩は特に厳しく数十人・百数十人と血なまぐさい迫害の年が続いています。しかし、鳥取藩主は幕府の布告を掲示し、表向きは厳重に取り締まっています。
この間、多くの人々が切支丹として取調べを受け、投獄されていますが、何れも許され、これらの人々の入牢中は家族に米・銀子を与えるなど想像できない援助の手が差しのべられていたと言う。さらには鳥取藩内からは切支丹信徒の首切り者・磔刑者は、明治維新まで1名も出ていないことは全国的に信じられない出来事でした。
 
池田三左衛門輝政の重臣4人が、仏僧たちから切支丹であると告訴された時、輝政は幕府の手前とお家大事を思って、一応切支丹として吟味したが、この内の1人は転び、他の3人はあくまでも信仰に徹したので、追放されています。これを伝え聞いた姫路城下の切支丹たちは、自ら進んで亡命することを輝政に申し出たが、その申し出は許されなかった。輝政はこれらの人たちのもとに使者を送って、信仰は自由であることを保証し、迫害を強要した仏僧は輝政に見放されたと言われています。
 
=記= 
主な文章は、松田重雄著「切支丹燈籠の謎・研究」(同信社)からの引用です。また、ご子息の松田章義氏の賛同をいただいております。インターネットで「キリシタン燈籠」を検索して参考になさることをお薦めいたします。また、系図を掲載していますので、拡大してご覧になることをお薦めいたします。
 
 
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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
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 「著者のことば」
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おすすめ本
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キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
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著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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