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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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          キリスト者の生活綱要  (9)
   
ジャン・カルヴァン著s-2010042410510001.jpg
                 ヘンリー・J・ヴァンアンデル編
                 吉岡  繁訳
 
  第2章 自己否定
 
  2 神の栄光を願うことは、自己否定のことである
                      1  こういうわけであるから、自分自身ではなく、主を喜ばせることと、主の栄光の促進に役立つことを求めよう。自分自身のことをほとんど忘れ、すべての利己的なものをはっきり無視することのなかに、大きな利益がある。というのは、実にそうするときだけ、神とその戒めに、忠実に心を傾けるよう努力することができるからである。 聖書が、すべて個人的で利己的な考えを捨てるように命じるとき、それは単に富への望み、権力欲、人間の愛顧を、われわれの思いから取り去るだけでなく、誤った野心、人間的栄誉への渇望を、その他のもっと秘められた悪とともに、消し去ることである。まことに、キリスト者はその生活の中で常に神を思わなければならない。

 2  キリスト者は、そのすべての行為を神の律法によって量り、その内にある思いを、神の意志に従うようにさせる。なにを企てるにしても、神を仰ぎ見ることを身につけているなら、その人はすべての空しい欲望から解放される。キリストが、初めから弟子たちに、熱心に命じた自己否定は、ついには、われわれの心のすべての願いを支配するようになるであろう。自己否定は、自尊心、傲慢、虚栄、あるいは貪欲、贅沢を好む心、浮気、その他の身勝手から生ずるどんな罪にも、入り込む余地を与えない。自己否定という原理がないと、人は少しの羞恥(しゅうちも示さずに、大きな悪に耽溺(たんでき))するようになるか、なにか善行をしても、名誉を得ようという誤った思いに汚されるかのい
ずれかである。自己否定という主の律法を信じないでいて、それでも人の徳をすすんで行う
という人が一人でもいるなら、そういう人を見せてもらいたい。
                       3  自己否定という原理に感化されていない人はみな、褒められたいために徳を行う。徳                                                          は、  それ自体が好ましいために、望ましいものであると主張する哲学者たちでさえ、非常な尊大さをもって自慢しているところをみると、自慢する機会を得たいために、徳を願っていることは明らかである。
       神は、人々の賞賛を求める者や、自尊心と自惚れに満ちた心を、決して喜ばれることはない。神ははっきりと、「この世で彼らは報酬を得た」と言われる。また、(悔い改めた)娼婦や取税人のほうが、そのような人々よりも天国は近いと言われる。
         4  正しいことを追求しながら、同時に、自己否定から後ずさりするような人には、際限のない障害が伴う。人の魂には、悪徳の世界が隠されている。昔からこのことは正しい見方であるが、キリスト者の自己否定は、そのすべての悪徳に対する対抗策である。
          利己主義を捨て、主を喜ばせ、主の目に正しいことを唯一の目標とする人にだけ、豊かな救いがある。
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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