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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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2f7f3a00.jpeg ビルマ
  戦犯者の獄中記  (23)  遠山良作 著
 
昭和21年
11月8日
 
―松岡大尉たち三名絞首刑になる―
 大切な蚊帳を取り上げられてから二日目である。「チヤイトー」事件の松岡大尉、鈴木曹長、加藤曹長の三人の絞首刑が確定した。執行のために三名は、西独房に移されるために、この独房から出て行った。
 「皆さん、いろいろ有難うございました。皆さんも元気で、さようなら」の言葉が西の方から聞こえて来た。死刑執行の前日には必ず西独房に移される。この独房の人たちと、最後の会話も許されて、一夜を過ごすのである。夜も明けきらない今朝、君が代を歌い、万歳を唱えて絞首刑の露と消えて逝かれた。三人の最後を見届けた西独房の人々は、その立派な堂々たる態度に感嘆すると共に悲痛の涙を流したとのことであった。
 
  松岡憲郎大尉の辞世
 断頭の 台に進みて 君が代の 弥栄寿ぎて吾はゆくなり
 益良雄の 道を励みて 今更に 何をか言わん 罪問わるとも
 
  鈴木喜代司曹長の辞世
 敷島の 桜花ともなりて 武士の 散り行く時は さやかなりけり
 
  加藤広明曹長の辞世
 陰膳を 供えて待たるる 父母は 今日の処刑を いかに聞くらん
 
 松岡大尉は私たちに言い残された言葉は、
 「我々は武人としての最後を飾るに相応しい。我々は皇国の再建を祈り、七生報国を期す、君たちはあらゆる苦難に堪えて、無事祖国に帰還されんことを、あの大空で見守るであろう。そして俺の墓場で歌を唄ってくれ」と言い残された。
 
  痛恨歌  松岡大尉作
1 如何で忘れむ我戦友よ
  太平洋上波荒れて
  妖雲襲う大八島
  涙ととも益良雄が
  矛を治めし痛恨は
  ああ永久に尽きはせぬ
2 亜細亜民族解放の
  高き理想の旗の下
  使命半ばで死散りて
  南十字の星影に
  ねむれる友の痛恨は
  ああ永久に尽きはせぬ
3 誉れも高き武士が
  口に平和の米英と
  裁きの庭に戦えど
  驕る彼等の専断に
  • れし友の痛恨は
ああ永久に尽きはせぬ
・・・以下略
この文章の転載はご子息の許可を得ております。
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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